ディアナ様は本当に可愛らしい方でいらっしゃる
- 2007/05/01
- 00:12
そんなわけでターンエーガンダムの4巻ですよ、4巻!
全編これディアナ様って感じで、ディアナ様の魅力に満ち溢れた素晴らしい巻になります。
それだけにディアナ様の愛らしさだけに目を向けていると、状況から置いていかれそうになります。
というか、視聴者に分かり易く理解させるつもりがないということがよく分かりました。
しかし、これだけディアナ様尽くしで何で表紙はソシエなのか。
いや、可愛かったけどね。「カプルを運転してたソシエちゃんですっ!」とか。
ああいう、掠れ声気味の演技にどうにも私は弱いのです。
全編これディアナ様って感じで、ディアナ様の魅力に満ち溢れた素晴らしい巻になります。
それだけにディアナ様の愛らしさだけに目を向けていると、状況から置いていかれそうになります。
というか、視聴者に分かり易く理解させるつもりがないということがよく分かりました。
∀ガンダム 4 安田朗、大河原邦男 他 (2000/03/25) バンダイビジュアル この商品の詳細を見る |
しかし、これだけディアナ様尽くしで何で表紙はソシエなのか。
いや、可愛かったけどね。「カプルを運転してたソシエちゃんですっ!」とか。
ああいう、掠れ声気味の演技にどうにも私は弱いのです。
∀ガンダムで繰り返し主張されてるのは、「人は理性と感情を切り離すことはできない」。そして「人間はそう簡単には変わらない」ということですね。
実際、何か重大な決意をしても一夜経って目が覚めれば、そういう気持ちをどこかに忘れてしまうことなどよくあること。
だから登場人物は同じ間違いを何度も犯すのです。
【ディアナ・ソレル】
今回はディアナに墓参りに続いて、自分の行動の責任というものを自覚させるためのお話でした。
ちょっと前には衝動的にディアナカウンターに戻ろうとか考えてましたが、コレンのことなんかがあったせいで、この巻が始まった時にはすでにそんなことは忘れています。
ってゆーか、自分と入れ替わってるキエルのこととかも完璧忘れてる。
まぁ、この人にとって入れ替わりっていうのは「二人で謝れば済む話」だからなぁ。
キエルがバレたとしても、それはディアナの「命令」でやったことなのだから、それを処罰することはすなわちディアナに対する造反になってしまう。
それにディアナ・ソレルというのは「象徴」で政治や軍事に直接関わらないので、一、二年程度は居ようが居まいが指揮系統に問題は起こらない。
・・・通常の状態なら。
だが今は地球への帰還作戦の途中で、今までの同じことの繰り返しで済む政治状況ではない。
もちろん彼女には今の所、そういった現状認識は欠けている。
それは自分の臣下を無条件に信頼しているということでもあるのだけど。
それにしてもディアナ様は感情的。コレン相手に銃一本で立ち向かったり、車で崖を駆け下りてMS戦の真ん中に飛び込んだり。
あと自分の正体を隠そうという努力をすぐに忘れたり。
そんなわけでディアナ様は可愛い。
それに比べたら外見が似ていると言っても、キエル嬢なんかぷぷぷのぷーです。
【グエン・サード・ラインフォード】
2巻の感想でロランはディアナ暗殺未遂犯が、月にしかない装置である携帯用酸素呼吸器を持っていたことをグエンに伝えてないんじゃないかと書いたけど、よく考えたらそれは違うかも知れないなぁ、と。
そのエピソードの数話後に「月に帰らないのか、それとも帰れないのか」と言ってる。
それはつまりディアナカウンターが月の交渉者ではなく、内紛で月を追い出された亡命者である可能性を疑っている。
それはつまりロランは酸素呼吸器のことはグエンに伝えているんだろう。
んで、この巻では病気でダウンしっ放しのグエン様。
どうやらサンベルトに移動したディアナカウンターを追うイングレッサ・ミリシャを追ってきたらしい。
リリ・ボルジャーノを連れ歩いてるのは、政治的信用を失ったグエンの保証人だからだろうか。
その代わり、グエンの行なった政治的行動の成果の何割かはルジャーナ公のものとなるわけだ。
【ミハエル・ゲルン】
この人はある意味ではグエンよりも広い視点を持っていたんだなぁ。
グエンはディアナカウンターと対等な戦力を持つことを考えながらも、それはイングレッサ領の中だけでのことだった。
だけどミハエルは月の軍隊に対抗するためには領などの小さな枠組みに拘らず、アメリア大陸中のミリシャが合流すれば良いと考えている。
グエンがイングレッサの中だけで何とかしようとしたのは、殖民を行なうにあたって月側に支払わせる代価を自分で独占するためなのだけど。
逆に言えばそれが彼の限界だったわけだ。
それが出来ないグエンをミハエルは見限ろうとしたのだけど、グエンはルジャーナ――リリ・ボルジャーノに多大な貸しを作ることを承知で助けを請い、更には自分を裏切ったイングレッサ・ミリシャに「ムーンレイスの技術者を味方に引き込んだらどうか」と提案する。
それは前回の戦いでムーンレイスであるローラを戦闘に参加させられなかった自分よりも、更に高い位置にある視点であるわけで。
そういうわけで「見限ろうと思ったが、また起き上がろうとしている御曹司」と認めるような発言をしたのだと思う。
【ロラン・セアック】
この人もあんな宣言したりとか色々したりとかしたけど、本質的には変わってないなぁ。
初期の頃にディアナを妄信していたのと同じく、グエンを信用してよく考えもせず宇宙船をミリシャに渡すことにしたりする。
それにしてもロランが戦場の様子そっちのけで、キエル(ディアナ)の尻を見ているシーンは好きだ。基本的に出来た人間であるロランの、少年らしい部分だと思う。
でもロランはキエルにディアナを重ねて憧れているだけで、キエル自体にはそれほど興味はないのだな。
キエル(ディアナ)がウィル・ゲイムの名前を口にして泣いても、まったく気にしちゃいない。
【ウィル・ゲイム】
あんまりまとめるべき人物じゃないかも知れんけど。
この人は夢を見ているんじゃなくて、夢を言い訳に逃げているんだと思う。
バックボーンが語られないので何とも言えないけど、彼の行動は「先祖のロマンスを確かめる」ことが目的にしては不自然過ぎる。
大体、それはディアナ・ソレルに謁見できた時点で達成されている。
恐らく「月に行けば何かが変わる」と漠然と思っていたんじゃないだろうか。
つまり、彼の行動は気に入らない現実からの逃避なのだ。
そんな彼にディアナやキエル達の言葉は届かない。なぜならそれは自分の逃避を否定するものだからだ。
そして、その逃避の末に彼に待っていたのは、無謀な突貫の末の戦死だった。
【ハリー・オード】
とりあえず観ている人間全員から「気付いてなかったんかい!?」と突っ込まれること請け合いの今回の言動。
でも私はハリーの言葉の真意はそういったことではないと思うのです。
「ローラではないのが残念」というのは、以前グエンも言っていた通りロラン=ローラの関係がいくら怪しくても、それを確定ではないわけで。
更にディアナとキエルという実例があるだけに、そう簡単に同じ人物と判断するのが性急だと思えても仕方がない。
ここでホワイトドールにローラが乗っていれば、ミリシャの反攻の象徴である「ホワイトドールとローラ」を同時に消すことができる。
……つまりハリーは相手がローラ・ローラであったとしても勝つ気満々なわけです。
そういう意味で「ホワイトドールに乗っているのがローラでないのが残念」と言ったのだと思う。
ローラが生き残ったら、またホワイトドールみたいな遺跡に乗って戦場に出てくるからなぁ。
【キエル・ハイム】
巷では立派にディアナ・ソレルに化けていると言われているキエル嬢だけど、私にはどうにもボロを出しまくりのように思えてならない。
そもそも言動がディアナと違い過ぎるんだよなぁ。
前にも言ったけど、基本的にディアナの統治は政治的軍事的決定についてはミラン、ハリー、ウィルといった主要人物が会議をして、それにディアナは「よしなに」と言うだけなのだ。
それをソシエは自分の知る統治者であるグエンを模倣しているのだろうけど、明確に指示を出してしまっている。
基本的にそういう時に周りの人間は嫌な顔をするのだよな。
ディアナ本人が勝手に交渉再開を決めた時にも、ミランは嫌な顔をしていた気がする。
【ソシエ・ハイム】
ディアナカウンターはディアナの命で人が死なないように攻撃してきて、自分はMSという鎧に守られて、ロランは人が死なないように戦って、自分達はムーンレイスに勝てなくて。
そんなこんなで今までは人が死なない戦場だったわけで。
だからソシエは戦争をすると人が死ぬことを忘れていた。
なのでノックスが崩壊したことについても、自分の目で見てないので実感を持っていなかった。
だけど今回、ウィル・ゲイムによって戦争をすると人が死ぬことを自覚したわけだ。
▽ウチのブログの関連記事▽
・ハリー・オードはマザコン
・「∀ガンダム」2巻まで観ました
・「∀ガンダム」の3巻を整理する
・∀ガンダムはおもろいな
・ハリー隊長はディアナ様フェチ
・ターンエーの癒し
・∀ガンダムは黒歴史の再来を回避できない
・∀ガンダム最後まで見ての箇条書き
実際、何か重大な決意をしても一夜経って目が覚めれば、そういう気持ちをどこかに忘れてしまうことなどよくあること。
だから登場人物は同じ間違いを何度も犯すのです。
【ディアナ・ソレル】
今回はディアナに墓参りに続いて、自分の行動の責任というものを自覚させるためのお話でした。
ちょっと前には衝動的にディアナカウンターに戻ろうとか考えてましたが、コレンのことなんかがあったせいで、この巻が始まった時にはすでにそんなことは忘れています。
ってゆーか、自分と入れ替わってるキエルのこととかも完璧忘れてる。
まぁ、この人にとって入れ替わりっていうのは「二人で謝れば済む話」だからなぁ。
キエルがバレたとしても、それはディアナの「命令」でやったことなのだから、それを処罰することはすなわちディアナに対する造反になってしまう。
それにディアナ・ソレルというのは「象徴」で政治や軍事に直接関わらないので、一、二年程度は居ようが居まいが指揮系統に問題は起こらない。
・・・通常の状態なら。
だが今は地球への帰還作戦の途中で、今までの同じことの繰り返しで済む政治状況ではない。
もちろん彼女には今の所、そういった現状認識は欠けている。
それは自分の臣下を無条件に信頼しているということでもあるのだけど。
それにしてもディアナ様は感情的。コレン相手に銃一本で立ち向かったり、車で崖を駆け下りてMS戦の真ん中に飛び込んだり。
あと自分の正体を隠そうという努力をすぐに忘れたり。
そんなわけでディアナ様は可愛い。
それに比べたら外見が似ていると言っても、キエル嬢なんかぷぷぷのぷーです。
【グエン・サード・ラインフォード】
2巻の感想でロランはディアナ暗殺未遂犯が、月にしかない装置である携帯用酸素呼吸器を持っていたことをグエンに伝えてないんじゃないかと書いたけど、よく考えたらそれは違うかも知れないなぁ、と。
そのエピソードの数話後に「月に帰らないのか、それとも帰れないのか」と言ってる。
それはつまりディアナカウンターが月の交渉者ではなく、内紛で月を追い出された亡命者である可能性を疑っている。
それはつまりロランは酸素呼吸器のことはグエンに伝えているんだろう。
んで、この巻では病気でダウンしっ放しのグエン様。
どうやらサンベルトに移動したディアナカウンターを追うイングレッサ・ミリシャを追ってきたらしい。
リリ・ボルジャーノを連れ歩いてるのは、政治的信用を失ったグエンの保証人だからだろうか。
その代わり、グエンの行なった政治的行動の成果の何割かはルジャーナ公のものとなるわけだ。
【ミハエル・ゲルン】
この人はある意味ではグエンよりも広い視点を持っていたんだなぁ。
グエンはディアナカウンターと対等な戦力を持つことを考えながらも、それはイングレッサ領の中だけでのことだった。
だけどミハエルは月の軍隊に対抗するためには領などの小さな枠組みに拘らず、アメリア大陸中のミリシャが合流すれば良いと考えている。
グエンがイングレッサの中だけで何とかしようとしたのは、殖民を行なうにあたって月側に支払わせる代価を自分で独占するためなのだけど。
逆に言えばそれが彼の限界だったわけだ。
それが出来ないグエンをミハエルは見限ろうとしたのだけど、グエンはルジャーナ――リリ・ボルジャーノに多大な貸しを作ることを承知で助けを請い、更には自分を裏切ったイングレッサ・ミリシャに「ムーンレイスの技術者を味方に引き込んだらどうか」と提案する。
それは前回の戦いでムーンレイスであるローラを戦闘に参加させられなかった自分よりも、更に高い位置にある視点であるわけで。
そういうわけで「見限ろうと思ったが、また起き上がろうとしている御曹司」と認めるような発言をしたのだと思う。
【ロラン・セアック】
この人もあんな宣言したりとか色々したりとかしたけど、本質的には変わってないなぁ。
初期の頃にディアナを妄信していたのと同じく、グエンを信用してよく考えもせず宇宙船をミリシャに渡すことにしたりする。
それにしてもロランが戦場の様子そっちのけで、キエル(ディアナ)の尻を見ているシーンは好きだ。基本的に出来た人間であるロランの、少年らしい部分だと思う。
でもロランはキエルにディアナを重ねて憧れているだけで、キエル自体にはそれほど興味はないのだな。
キエル(ディアナ)がウィル・ゲイムの名前を口にして泣いても、まったく気にしちゃいない。
【ウィル・ゲイム】
あんまりまとめるべき人物じゃないかも知れんけど。
この人は夢を見ているんじゃなくて、夢を言い訳に逃げているんだと思う。
バックボーンが語られないので何とも言えないけど、彼の行動は「先祖のロマンスを確かめる」ことが目的にしては不自然過ぎる。
大体、それはディアナ・ソレルに謁見できた時点で達成されている。
恐らく「月に行けば何かが変わる」と漠然と思っていたんじゃないだろうか。
つまり、彼の行動は気に入らない現実からの逃避なのだ。
そんな彼にディアナやキエル達の言葉は届かない。なぜならそれは自分の逃避を否定するものだからだ。
そして、その逃避の末に彼に待っていたのは、無謀な突貫の末の戦死だった。
【ハリー・オード】
とりあえず観ている人間全員から「気付いてなかったんかい!?」と突っ込まれること請け合いの今回の言動。
でも私はハリーの言葉の真意はそういったことではないと思うのです。
「ローラではないのが残念」というのは、以前グエンも言っていた通りロラン=ローラの関係がいくら怪しくても、それを確定ではないわけで。
更にディアナとキエルという実例があるだけに、そう簡単に同じ人物と判断するのが性急だと思えても仕方がない。
ここでホワイトドールにローラが乗っていれば、ミリシャの反攻の象徴である「ホワイトドールとローラ」を同時に消すことができる。
……つまりハリーは相手がローラ・ローラであったとしても勝つ気満々なわけです。
そういう意味で「ホワイトドールに乗っているのがローラでないのが残念」と言ったのだと思う。
ローラが生き残ったら、またホワイトドールみたいな遺跡に乗って戦場に出てくるからなぁ。
【キエル・ハイム】
巷では立派にディアナ・ソレルに化けていると言われているキエル嬢だけど、私にはどうにもボロを出しまくりのように思えてならない。
そもそも言動がディアナと違い過ぎるんだよなぁ。
前にも言ったけど、基本的にディアナの統治は政治的軍事的決定についてはミラン、ハリー、ウィルといった主要人物が会議をして、それにディアナは「よしなに」と言うだけなのだ。
それをソシエは自分の知る統治者であるグエンを模倣しているのだろうけど、明確に指示を出してしまっている。
基本的にそういう時に周りの人間は嫌な顔をするのだよな。
ディアナ本人が勝手に交渉再開を決めた時にも、ミランは嫌な顔をしていた気がする。
【ソシエ・ハイム】
ディアナカウンターはディアナの命で人が死なないように攻撃してきて、自分はMSという鎧に守られて、ロランは人が死なないように戦って、自分達はムーンレイスに勝てなくて。
そんなこんなで今までは人が死なない戦場だったわけで。
だからソシエは戦争をすると人が死ぬことを忘れていた。
なのでノックスが崩壊したことについても、自分の目で見てないので実感を持っていなかった。
だけど今回、ウィル・ゲイムによって戦争をすると人が死ぬことを自覚したわけだ。
▽ウチのブログの関連記事▽
・ハリー・オードはマザコン
・「∀ガンダム」2巻まで観ました
・「∀ガンダム」の3巻を整理する
・∀ガンダムはおもろいな
・ハリー隊長はディアナ様フェチ
・ターンエーの癒し
・∀ガンダムは黒歴史の再来を回避できない
・∀ガンダム最後まで見ての箇条書き