秋穂(アイオ)
- 2011/04/22
- 23:16
秋穂 秋穂 そよ風波打つ静寂(しじま)そっと 七重(ななえ)刻の砂に埋もれて…夕日に染まる あの日への道はいずこ夕日が沈む 立ちすくむ瞳揺れた秋穂 秋穂 そよ風波打つ静寂(しじま)そっと 七重(ななえ)僕の影を連れて行ったPhot bay:Indy KethdyAttribution-Noncommercial-Share Alike...
泣かない魚
- 2010/11/22
- 20:56
おうちで丸まり 赤い夜の中で音を聞く僕を待つ君へ さよならできずにさよならをおしゃれをしたくて 赤いマフラー首に巻きつけた外へおでかけ 僕は一度も泣いたことがない泳げない魚は 川を落ちてった君に会ったなら さよならさよなら泣かないで...
しとひとちり
- 2010/11/13
- 06:59
しとしとしとしとふりつもるひとひとひとひとそのほかもしとしとしとしとながれゆくひとひとひとひとえんえんとちりちりちりちりかさなってかさなりかくさりかえらない...
モノツヅリ更新したけどさ
- 2009/09/25
- 23:36
なんかさー気が付いたらさー一年ぐらい更新してなかったみたいでさー気分的には先々月ぐらいなつもりだったんだよのさー前回、詩を画像ファイルにしてアップしたんだけど、そうしたら次に更新するのがもうめんどくさくてめんどくさくてめんどくさくて。元々、更新速度は風速ゼロメートルな感じなので構わないんだけど・・・そんなわけでモノツヅリ更新です。http://monotsuzri.hatiju-hatiya.com/index.html...
死者の街
- 2009/03/07
- 06:57
そして男の街は死者で溢れかえる首を持たない死にぞこない達は街を取り囲む出口のない壁に必死に縋りつくその姿を高い塔から見下ろして死者の街の王たる男は呟くのだ「無様だ」と「無様だ」「無様だ」と何度も何度も繰り返すその目を憐れな死者の群れから逸らすことができぬままに...
揺れる花、青い花
- 2009/02/28
- 21:56
風に揺れる花のように 散ることができるなら悲しみも消えるだろう苦しみも終わるだろうどんなにもがいても 全ては零れ落ちていく君を守りたいと ただ願うだけなのに狂った世界で 鋼は崩れおちていく瓦礫の丘の上に ただ一人取り残される風に揺れる花のように 生きることができるなら虚しさも遠退くだろう愛することできるだろうどんなに祈っても 私は熔けて消えていく貴方を見届けたいと そう望むだけなのに狂った世界で ...
君のことが好きで
- 2009/02/14
- 07:00
君との出会いは図書館の前その頃の僕は生きるのがへたくそでだけど泣いている君を放っておけなかったそして始まった君との生活繰り返す日常の中 君が当たり前になっていく君のことが好きで好きで、好きで傍らで眠る君の耳をそっと撫でたそれからいくらかの時が過ぎて君は僕にとってかけがえのないものになったいつだって僕は君の姿を追っているそして僕はふと怖くなる突然すがりついた僕に 君は少し困った顔をした君のことが好き...
暗闇
- 2009/01/13
- 13:01
止まることはできない。苦しくて苦しくて。それでも必死に足を動かす。足を止めれば暗闇に囚われる。穴の中へと落ちていく。目を閉じろ。歌を歌え。腕の軽さに気付かぬように。背中の軽さに気付かぬように。このままでは落ちてしまう。暗闇の底へと沈んでしまう。止まり木はない。木陰もない。寒さを凌ぐ服もない。逃げるために足を動かす。暗闇の誘惑に恐怖する。...
Since you 0.1
- 2008/11/07
- 06:31
君を壊したくはない冷えた体の奥で 渦巻く疑念が「僕はどこから来たのか」と叫んでる何も知らないまま 産み落とされた大地だからただ君の傍に居たい...
オオカミ 0.1
- 2008/11/02
- 12:36
おまえに会えない夜は冷めた月を見て吠える‥‥服を脱ぎ捨てパソコンの前羅列されてる不能なワードおまえがいなきゃ何も始まらないおまえに会えない夜は冷めた月を見て吠える、狼...
アキトネコ
- 2008/10/21
- 22:24
まどろみし 同衾し寝子 寝息立て そに重なるは 秋の歌声虫の声 共に運ばる エンジンの 嘶きをすら 風情と感ず風流を 味わいしども 気が付けば 寝子に追われて 膝を丸めた...
ペテンの怪物(試作)
- 2008/06/25
- 06:36
死体の山の上に築いた城に佇む怪物(ノスフェラトゥ)乾いた喉を潤すのは若き処女(バージン)の鮮血物を言わぬ兵士(ポーン)連れて無人の荒野を突き進む角笛(オリファント)が響き渡る「神の威信を噛み締めて」地獄の軍を止めるのは革張りの本 聖なる言葉奇跡(サージェスト)が閃いた 塵は塵に 灰は灰に蠢く死者の悲鳴を聞け! その姿を焼き付けろ!逃げ去る怪物(ノスフェラトゥ)の背中を叩く勝利の挽歌(スレノディー)...
ライトイヤー
- 2008/03/25
- 07:10
鏡の前でポーズ 自慢の洋服髪を少し切ってみた 気付いてくれるかな待ち合わせの十分前 手を上げる君が眩しくて君の瞳に映る僕を 君が照れるくらい凝視したライトイヤー 触れる肩 高鳴る気持ち近くて遠い距離 安堵して悲しくてしょうがないよ 何度も枕を濡らしたけど手紙だけが重なって 雪崩が起きそうだったんだ塗り潰した便箋 ポケットに押し込んだ君のことが好きなんだ 知ってる?明日会えたら、どんな話をしよう期...
、君に幸あれ
- 2008/03/09
- 22:38
きみの手の柔らかさ愛しくて 愛しくて小さな背丈、かがみこんでただ、愛しくて……君のために、僕はいるのだと信じたことに理由なんて無いんだだから、広くなった君の部屋寂しくて 寂しくて当たり前だった事がただ、寂しくて意味も無く溢れてくる愛しくて 寂しくて誰もいない向かいの椅子眺めて……涙零れた...