出版社に「上納金」を求めるAmazon
- 2014/09/04
- 16:31
通販サイトとしてほぼ独占状態を占めているAmazon。
だがアメリカで出版社に圧力をかけ、それに対して作家達がAmazonを批判する広告を掲載するということがあった。
その波がついに日本に上陸したようだ。
関係者によると、アマゾンは出版社に複数の契約条件を提示。宣伝契約金や販売手数料の額、電子書籍の品ぞろえなどに応じてゴールドやシルバーなど4ランクに分ける。ランク上位なら同社ホームページの「日替わりセール」などで目立たせて紹介するという。
Amazonは日本の出版社に向けて「上納金」を求めているのだ。
その額によって出版社にランクを付け、高ランクの出版社の本は目立たせて紹介するという。
一見すると金を払えば優先的に宣伝するという健全な経済活動であるようにも思える。
しかし「宣伝契約金」はともかく「販売手数料」とは一体なんなのか。
「お宅の本を売ってやるから金を払え」という意味ではないのか。
しかもAmazonはアメリカで自分達の金銭要求に応じない出版社に対して制裁措置を取ったという前科がある。
米著名作家ら900人以上が10日付の米紙ニューヨーク・タイムズに全面広告を出し、米ネット通販最大手アマゾン・コムが電子書籍の販売をめぐり出版社に圧力をかけていると批判した。
広告を出したのは、日本でも人気のあるスティーブン・キング氏やジョン・グリシャム氏、ポール・オースター氏ら。広告によると、アマゾンはフランス系の出版大手アシェット・ブック・グループと電子書籍の価格をめぐって争っており、アシェットの扱う書籍を意図的に予約できなくしたり、配達を遅らせたりするなどして圧力をかけているという。
これがアメリカだけの出来事で、日本では同じことをしないと言えるだろうか。
むしろ、アメリカでは電子書籍販売における利益の増額を求めているのに対し、日本では堂々と「上納金」を求めている分タチが悪い気がする。
Amazonによる格付けで低ランクになった出版社に対して、同じように意図的な配達の遅延や予約の拒否などの行為を行う可能性は非常に高い。
普通の本屋や企業がこんなことをすれば、その分その出版社の本が売れなくなるのだから損をするのは販売店側だ。
だがAmazonはその一時の損を被ったとしても、先に出版社の方が息が切れると踏んでいるのだろう。
果たして日本の出版社はAmazonに屈してしまうのだろうか。
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Photo by : (C) Carl Malamud
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