全体主義の物語を書くためには全体主義を否定せよ
- 2014/08/20
- 15:49
この記事を読んで思ったこと。オタクは「右翼」が好きなの?/『シドニア』と『ガルガンティア』の比較 - デマこい!記事では現在の疲れ切った日本人には、個人主義よりも全体主義が歓迎されるとされる。見方を変えれば、オタクに全体主義や保守主義がウケるというよりも、個人主義や自由主義がウケないと考えたほうがいいかもしれない。端的に言って、後者二つは「強者の思想」だ。一人でも生きていける(経済的・心理的に)強い...
日本人にとってロボットとは日本人である
- 2010/12/23
- 06:25
この記事を読んで、アメリカと日本に置けるロボットというものに対して抱く感情の違いについて、つらつらと考えていたのだけれど。・海外の反応 - なぜアメリカ人と日本人では、ロボットに対する態度がちがうのか?-アメリカ人がロボットというものに対して「いつか反乱を起こすのではないか」という恐怖感を抱いているのは、それなりに有名な話だと思う。対して日本人がロボットに対して友好的、隣人的な態度を取っていることに対...
ヘイトスピーチに寛容な日本社会
- 2010/12/16
- 01:04
東京都の「青少年健全育成条例」の改正案が可決したことについて、非常に悶々としたものを抱えている今日この頃。同時に石原都知事の同性愛者に対する明らかなるヘイトスピーチについての反応が殆どない日本のメディアに対して絶望しています。表現の自由や内心の自由の保全を求める立場としては、石原都知事がそういう指向を持ち、それを表明すること自体が阻まれるべきではないと思いますが、それについて日本のメディアがあまり...
【児童ポルノ法改正問題】戦場の夜が明けて
- 2009/09/05
- 21:28
民主党の大勝利に終わった選挙から数日。民主以外の野党の議席数に大きな変化はなく、どうやら単純に今まで自民党に入っていた票がそのまま民主党に流れたという結果になったようだ。そして、この結果児童ポルノ法改正問題がどういう局面を迎えたかというと・・・正直、あまり楽観できないどころか悲観したい気分になる。特に反対派の代表的存在であった保坂展人氏が落選してしまったことが非常に痛手。一方で規制派の急先鋒である...
異性愛者の反感を煽る言葉
- 2009/06/13
- 11:02
みやきちさんの記事を読んでから、ずっと何か引っ掛かるものがあった。・レズビアンのミュージシャン、性的指向を理由に絡まれ殴られる - あるいは、「このヘテロ男性!」という発話と「このレズ!」という発話の持つ暴力性の違いについて(2009年6月10日再掲) - みやきち日記『マジョリティがマイノリティに向ける敵意』と『マジョリティがマイノリティに向ける敵意』が同質ではないのは当然のこと。その意味ではみやきちさんの...
オタク文化の保存は難しい
- 2009/06/13
- 07:14
『国立メディア芸術総合センター』が連日『国営マンガ喫茶』と揶揄されて、麻生政権の攻撃材料になっている。・マンガ好きだからこそ「国立メディア芸術総合センター構想」には異議あり | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉もちろん、マンガやアニメがタダ同然で読める『マンガ喫茶』状態は有り得ない。それでは商業として成り立たず、マンガの未来を応援するどころか邪魔するだけ。大体、収集した本が誰でも読み放題な...
GET27さんのアイデアが支持されない理由
- 2009/06/06
- 15:45
GET27さんの案が支持を得られないのは、ご本人が言うように『具体的なことを書きすぎて』ではなく、逆に『具体性が無いから』に私には見えるのだけどどうなんだろうか。・表現規制対策室を立ち上げるというアイデア - グラスホッパー レクイエムそもそもクローズで議論するメリットが見えない。『どう考えても公開の場では限界があります。』と一方的に宣言しているが、その『限界』が一体何なのかという部分がまったく説明されて...
最早、ゲイが嫌いだ思うことすら許されない時代が来るのだろうか?
- 2009/06/01
- 13:39
事実として同性愛者に対する偏見や差別が存在しており、それが多数派意見として存在する現状で言っても意味はないのかもしれないけれど。 酔っぱらいが女性をゲイ男性と間違えて暴力をふるい、ヘイトクライムで起訴される - みやきち日記『「ゲイが嫌い」と表明する自由』すら取り上げようとする考え方には薄ら寒いものを覚える。同性者の権利が向上し、社会的に発言力を持った段階でも同じようなことを言うのなら、それは同性愛...
制作費が増えてもアニメーターの生活環境を改善しないでほしい
- 2009/05/27
- 20:10
と、一視聴者の立場からは思うのですよ。久し振りにアニメーターの低賃金の関連する話を読んで、それに対する反応が『広告代理店の中抜きが酷い』とか『手塚が・・・』とか『国が支援すべき』とかいう、いつもの意見に終始していたのですが。もしアニメの制作費が増えて、それが制作会社に流れるようになったとしても、それでアニメーターの賃金が上がったりはしないと思う。自分がもしアニメを作る側の人間だとしたら、その増えた...
児童ポルノの単純所持を禁止すると犯罪は増加する
- 2009/05/25
- 06:14
レイプレイの一件で二次元界隈に激震が走っている中、空気を読まずにひさしぶりに児童ポルノについて書く。児童ポルノの単純所持や、二次元の児童ポルノの製造を禁止した場合、間違いなく犯罪は増えます。といっても、ネットでよく聞く「規制したら、性欲の捌け口が無くなって実在の児童が被害に合うぞ」なんて意味では決してない。っていうか、そうな馬鹿な理論振り回して規制派に正当性を与えてんじゃないよ馬鹿馬鹿ぁ!って思う...
それが『正しいこと』だから
- 2009/03/21
- 16:29
茶髪の禁止や、男女別の制服を強要することは間違っている。そして、その間違い・差別を指摘する方がコストを払わなければならないのはおかしいという話。不当なルールを守る義理はないので「ルールなんだから当然」は全然当然じゃないだろう、当然。 - 腐男子じゃないけど、ゲイじゃない学校側の主張は『間違ってない』し『不当』でもない。茶髪禁止や男女別の制服の強要するのは『正しいこと』で、その『正しいこと』に対して疑...
努力の証明
- 2008/10/21
- 18:03
最近、思うことがあるのだけれど。人間って他人の『頑張り』を、『愚痴』や『不平』から感じ取るのかもしれない。愚痴などを言わずに黙って結果を出す人を見ると、それを「楽々とこなした」という風に判断してしまいがち。逆に愚痴や不満を口にしながらも、なんとか結果を出している人間を見ると「頑張ってるなぁ」と思うことが多い気がする。本来、『愚痴』と『頑張り』の間には何の因果関係もないはずなのに。なので他人から評価...
物語における『動機』の必要性
- 2008/09/07
- 13:00
どうにも私は遅筆だ。でも世の中には週に一本とか二本とかいう速度で脚本を書く脚本家さんとかもいるわけで。脚本と小説では違う部分もあるけど、物語を作るという部分に置いては同じもののはずだ。そしてその同一性はマンガなどにも共通するものでもある。で、『登場人物の動機』を考えないで書くと早いんでないかなぁと思う。特に『悪役』。悪役がなぜ、そんな行動するのかとか。主人公達がどうしてその人を助けたり、どうしてそ...
マイノリティの差別意識
- 2008/08/21
- 23:52
マジョリティ(多数派)はマイノリティ(少数派)を無自覚に罪の意識も無く踏み付けると言うけどさ。だからって仕返しにマイノリティが自覚的にマジョリティを蹴りつけるのはどうなの?無自覚よりも自覚的な方が罪が少ないとでも思っているのだろうか。私の感覚としては自覚的な分だけ、よりタチが悪いと思うんだよなー。だって無自覚の場合は無意識的な差別意識を指摘されて考えを改めることもあるけれど(もちろん、多数派である...
なぜアニメは赤松方式を取り入れないの?
- 2008/04/02
- 20:54
板野一郎氏がゲストの回のアニメギガを見る。自分はどれが「板野サーカス」なのかも分からず、ただただ『マクロスプラス』などを「すげぇ!すげぇ!」と言って観てるような人間なので今回の放送はとても勉強になりました。カメラワークやレンズ効果、画面の余白の処理など、迫力ある画面を出す方法などを板野さんが詳しくレクチャーしてくれます。もちろん、どれも概念的には知っていることなんですが、こうして実例を出して説明さ...
「愛国心」教育に対する懸念
- 2008/03/28
- 22:52
まず前提として。私は日本の教育って「学習意欲を高める」ってことに対しては最高に弩下手だけど、こと「勉強させる」ということに対してはピカイチだと思うんですよ。自分から何かを勉強しようとは思わないけど、出された課題や問題は的確に片付ける。日本の学生の大多数の特徴だと思います。そういう意味でこの「愛国心教育」って言うのは、非常に効果を示すと思います。その根拠となるのは今もやっているかどうか分からないけど...
DG氏の脇の甘さが気になる
- 2008/02/14
- 15:57
「『動物の権利』の前提条件」でkaien氏が参考にしていたQ&Aを詳しく読んでみる。・動物の権利 FAQ正直、『動物の権利(アニマル・ライツ)』という言葉を聞いた時、もっと感情的な非論理的なものを想像していたのですが・・・。これは面白い。非常に論理的に纏められていて、もし論理という土台でこれらの論と対決しようとするのなら非常に苦戦しそうです。ぱっと私が思いつく中での反証は「私が奴隷になる可能性はあるが...
『動物の権利』の前提条件
- 2008/02/14
- 12:17
『動物の権利(アニマル・ライツ)』という概念を不勉強にも私は知らなかった。もちろん、近しいことは私も考えたことはある。だけどあまり突っ込んで思考したことはなかったのだ。動物の権利怖いよ、動物の権利。どうもkaien氏の最後のネズミの例は、適当ではないように思える。『動物の権利(アニマル・ライツ)』は「いかなる場合でも動物を苦しめてはいけない」「動物をまったくもって人間と同じ如くに扱え」と言っているので...
バカキャラとアホの子の紙一重の違い
- 2007/11/25
- 19:04
「バカキャラ」「天然」「アホの子」「ドジっ子」の違いなんて深く考えたことが無かったなぁ。アホの子と天然の子の境界 ― 漫画読もうぜ(日本視覚文化研究会)そんなわけでSoichi Inosakiさんがしているのは「アホの子と天然の違い」についての話ですが、私は「アホの子」と「バカキャラ」の違いについて考えてみたいと思います。とりあえず具体的にどう違うのかを考える前に、私がどういったキャラを「アホの子」と「バカキャラ...
「萌え」なんて所詮妥協の産物
- 2007/06/09
- 08:39
あんまり言うべきでないというか、個人個人の言葉に対する感覚にケチ付けるようなのは好きではないのだけど、どうしても気になってしまう。114920 ― ここはチラシの裏です脳内恋愛については経験値が無いので語れない。妖怪手長みたいな生物を5、6年ぐらい前から肩車しているけど、それは脳内恋愛とは関係ないしなぁ。何しろ、オスかメスかも分からんし、というかそもそも性別があるのだろうか。私は勝手に女の子だと思うことにし...