地面に落ちた肉を私達に食べさせるマクドナルド
- 2014/07/22
- 19:43
衝撃的な事件である。
マクドナルドのナゲットの肉が中国で作られていたという時点でそもそも引く話なのだが。
その工場の管理体制がまたとんでもなく酷かったという事実が明らかになった。
問題となっているのは米食品卸売会社OSIグループの中国工場、上海福喜食品で、テレビの報道番組で従業員が床から食肉を拾っている姿や、期限切れの食肉を新鮮な食肉に混ぜている姿が放映された。
正直、こういう話自体は「まぁ、中国だし」と反応せざる得ない。
段ボール肉まんなど、あの国は色々と前科があり過ぎるので、こういったことをやっていたとしても驚きはない。
だが問題なのはその工場で作られた肉が日本にも輸入されていたという事実だ。
日本マクドナルドは、「上海福喜食品有限公司」から、国内で使用する「チキンマックナゲット」の約2割を輸入しておりましたが、報道を把握した21日をもちまして該当の 「チキンマックナゲット」の販売を中止いたしました。
公式サイトでも日本マクドナルドで提供していたチキンマックナゲットに、この会社で作られた肉を使用していたことを正式に認めている。
また報道の槍玉に挙げられているのはマクドナルドだが、この「上海福喜食品有限公司」が肉を提供していた会社はそこだけではない。
上海福喜食品は米食材卸大手、OSIグループ傘下のメーカーで、期限切れで変質した大量の肉を使って生産した製品を中国のマクドナルドやケンタッキーフライドチキン(KFC)、ピザハットなどに供給していたとされる。
報道によれば上海福喜食品は製品を吉野家、スターバックス、バーガーキング、セブン―イレブン、またサンドイッチのサブウェイや家具店イケアにも供給していたとみられる。
どれも私達の生活に身近な店ばかりだ。
ただしこれは中国での話で、日本の店舗にも輸入されていたかは定かではない。
ちなみにケンタッキーやピザハットなどの公式サイトを訪れてみたが、この事件に対する反応はまったくなかった。
こういう報道をされていることを知らないのか、それとも自分達には関係ないことだと思っているのか。
恐らく日本には輸入されていないということなのだろうが、事実が明らかになるまで近付きたくないのが人間というものだ。
出来るだけ早く自分達は関係ないと発表してほしい。
・・・と、ここまで書いてきたけど、こと外食という物には常に食の安全性って問題が付きまとう。
今回のように工場で作られた素材だったり、店内での店員の調理方法だったりと、客に見えない部分で何かされても知りようがない。
高級料理店なら大丈夫かといえば船場吉兆のように、他の客の食べ残しを使いまわしたりなんてことがあったりする。
本当に安全な食を目指すなら外食をしないというのが、残念ながら唯一の正解だ。
<追記>
どうやら日本のファミリーマートはこの状況の肉を使っていたらしい。
大手コンビニエンスストア「ファミリーマート」が販売している「ガーリックナゲット」と「ポップコーンチキン」がこの食品加工会社から輸入しているものだったことがわかった。
私の大好きなファミチキは対象外だったみたい。
ほっ。
photo by: M
Creative Commons-Attribution-NonCommercial-NoDerivatives
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