夢のお話(改訂)
- 2009/11/14
- 07:24
夢のお話を読み返したけど、飛び起きて寝惚けたまま書いたにしても文章として酷い。
一人称なのに「私」を連呼してるのがうまくない。
なので、ちょいと修正してみんとす。
夢を見ていた。
昨日は散々眠ったのに、なぜかどうしようもなく眠たくなって布団に潜り込んでから数刻。
私は目を覚ますと同時に布団を跳ね飛ばした。
起き上がるなり上着を引っ掴む。着る余裕、なんてものは無かった。とにかく上着を手に持ったまま走り出す。
ドタドタと階段を駆け下りて居間へと飛び込む。
「どけ」
椅子に座って寛いでいる弟に向かって開口一番言い放つ。
突然の言い様に弟がその理由を尋ねてくるが、そんなものに応じている暇はない。
慌てた私の様子に彼も何かを感じ取ったのだろう。私のことを気持ち悪いものでも見るようにしつつも椅子から退いてくれる。
ノートパソコンを引っ張り出す。
その上に乱雑に重ねていた荷物が転げ落ちるが無視する。
CDが床に思いっきり叩き付けられたが 無視だ。気付かないフリをする。
電源ボタンを押し込んだ。
だが遅い。遅い遅い遅い。
ジリジリと気が焦げる。
ゲージが一向に進まないことに焦る。
そんなところへまた弟が話しかけてくるものだから、私はそんな彼を子バエでも払うかのように手を振って追い散らす。
他人の言葉などに耳を傾けている場合ではないのだ。そんなことをしたら零れてしまう。
ようやくパソコンが起動完了した。
大慌てでテキストファイルを新規に作って文字を打つ。
キーボードを連打する。まだ頭の中に残っている夢の残滓を打ち込んでいく。
数分後。私が一息吐きつつ椅子の背にもたれた時、目の前のパソコンの画面には小説のプロットが存在していた。
だが残念ながらそれは未完成。
夢であるからには仕方がないが、その内容を私は幾らか夢の世界へ置いてきてしまっていた。
具体的には小説として形にするには二章程足りず、更には肝心の結末部分が抜け落ちている。
口から漏れた一息は無念の一息だった。
だがそれでも。
そのプロットは矛盾やご都合主義が横行する夢の中で見たお話としては非常に理路整然としていた。話の流れや場面展開に違和感がない。
私はひとまずこの夢を文章という形に残せたことに満足した。
無念の一息はまた、安堵の一息でもあったのだ。
ふと気付けば、弟の姿が居間になかった。一体、いつの間に姿を消したのだろうか。
自室に引っ込んでいるのだろうかと声をかける。
返ってきた返事は妙に曖昧だった。
私が用は終わったのだと言っても、彼は部屋から出てこようとしない。
開かない部屋の扉に私は「困った」と眉を掻いた。
そんな数日前の話。
一人称なのに「私」を連呼してるのがうまくない。
なので、ちょいと修正してみんとす。
夢を見ていた。
昨日は散々眠ったのに、なぜかどうしようもなく眠たくなって布団に潜り込んでから数刻。
私は目を覚ますと同時に布団を跳ね飛ばした。
起き上がるなり上着を引っ掴む。着る余裕、なんてものは無かった。とにかく上着を手に持ったまま走り出す。
ドタドタと階段を駆け下りて居間へと飛び込む。
「どけ」
椅子に座って寛いでいる弟に向かって開口一番言い放つ。
突然の言い様に弟がその理由を尋ねてくるが、そんなものに応じている暇はない。
慌てた私の様子に彼も何かを感じ取ったのだろう。私のことを気持ち悪いものでも見るようにしつつも椅子から退いてくれる。
ノートパソコンを引っ張り出す。
その上に乱雑に重ねていた荷物が転げ落ちるが無視する。
CDが床に思いっきり叩き付けられたが
電源ボタンを押し込んだ。
だが遅い。遅い遅い遅い。
ジリジリと気が焦げる。
ゲージが一向に進まないことに焦る。
そんなところへまた弟が話しかけてくるものだから、私はそんな彼を子バエでも払うかのように手を振って追い散らす。
他人の言葉などに耳を傾けている場合ではないのだ。そんなことをしたら零れてしまう。
ようやくパソコンが起動完了した。
大慌てでテキストファイルを新規に作って文字を打つ。
キーボードを連打する。まだ頭の中に残っている夢の残滓を打ち込んでいく。
だが残念ながらそれは未完成。
夢であるからには仕方がないが、その内容を私は幾らか夢の世界へ置いてきてしまっていた。
具体的には小説として形にするには二章程足りず、更には肝心の結末部分が抜け落ちている。
口から漏れた一息は無念の一息だった。
だがそれでも。
そのプロットは矛盾やご都合主義が横行する夢の中で見たお話としては非常に理路整然としていた。話の流れや場面展開に違和感がない。
私はひとまずこの夢を文章という形に残せたことに満足した。
無念の一息はまた、安堵の一息でもあったのだ。
ふと気付けば、弟の姿が居間になかった。一体、いつの間に姿を消したのだろうか。
自室に引っ込んでいるのだろうかと声をかける。
返ってきた返事は妙に曖昧だった。
私が用は終わったのだと言っても、彼は部屋から出てこようとしない。
開かない部屋の扉に私は「困った」と眉を掻いた。
そんな数日前の話。