『精霊の守り人』がNHKでドラマ化!
- 2014/07/29
- 21:54
『精霊の守り人』がNHKでドラマ化されるそうです。
女優の綾瀬はるか(29)が28日、東京・渋谷のNHKで放送90年大河ファンタジー「精霊の守り人」の制作発表会見に出席した。
(中略)
綾瀬は異界の魔物などから「新ヨゴ皇国」の皇子チャグムを守るため、短槍を武器に戦う女用心棒のバルサを演じる。
撮影は来年夏から2017年夏まで断続的に行われ、2016年春から3年にわたり全22回放送される予定。
日本発のファンタジー大作として、大河ドラマで培ったノウハウと最新の映像技術を投入、全編4K実写ドラマとして制作される。
この作品を知らない人のために説明すると、上橋菜穂子氏により児童文学として発刊された『守り人シリーズ』のこと。
その第一作が『精霊の守り人』。
架空のアジア風世界を舞台に三十路の女用心棒バルサと、廃嫡された皇子であるチャグムの二人による逃亡劇を起点に描かれるファンタジー小説。
児童文学、と聞くと子供向けのイメージがあるけれども、その中身は十分に大人にもおすすめできる重厚な作品です。
ちなみにニュースに書かれてる「異界の魔物などから「新ヨゴ皇国」の皇子チャグムを守るため、短槍を武器に戦う」って部分は大嘘です。
主に戦うのは水妖に宿られた皇子であるチャグムを亡き者にしようと襲ってくる刺客達です。
2007年には同じくNHKで「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」などで知られる神山健治監督によってテレビアニメ化され、私がこの作品を知ったのもこのアニメを見てのことでした。
原作も文庫版でとはいえ全巻読んだ自分としては非常に気になるニュースです。
しかし、本当にこれを映像化できるのか非常に不安。
神山健治監督によって作られたアニメ版ではアジア風でありながら、日本でも中国でもない独自の世界観を作り上げられていたけど、実際にセットを組んだりロケをしなくてはいけないドラマでそれに並ぶものができるのだろうか。
恐らく時代劇のセットをそのまま流用してそれっぽくするのが限界ではないかと思うのだけど、アニメの印象が強いだけに自分の中で違和感が大きいことになりそう。
あと現在公表されているキャストであり、主人公であるバルサを演じる綾瀬はるか氏。
十代から用心棒家業を続けている歴戦の戦士で短槍の使い手という、アクションシーンもこなさなくてはいけない役柄をどう演じてくれるのだろうか。
ただ記事の最後の一文が非常に気になってしまう。
つるつるたまご肌の持ち主として知られる綾瀬、4Kドラマで茶の間にもその美肌ぶりが手に取るようにわかるはずだ。
・・・・。
つるつる卵肌のバルサかぁ。
なんていうかバルサって日に焼けてて肌も荒れてるけど気にしない、でも美人のお姉さん(チャグムから見たらおばさん)ってイメージなんだよね。
これもアニメの影響なのかなぁ。
数少ないけど見た綾瀬氏の出演作のイメージからすると、基本ぶすっとしながらも内面の繊細さが顔に出てるって役柄のイメージが強い。
バルサは自分の中では強い女で、そこに肝っ玉母さんみたいな母性があるようなイメージなので、これまでの綾瀬氏のやってきた役とは全く違ったものである気がする。
そこを役に寄せていくのか、役の方を寄せてくるのか。
出来るなら役に寄せて生れ落ちる綾瀬版バルサを見てみたいものです。
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