俄かに見えないメキシコの治安
- 2011/01/03
- 07:42
怖い。メキシコ怖い。
・街でただ1人の警察官、麻薬団に拉致される メキシコ
街に警官が一人しかいないって状況もそうだけど、その警官が麻薬組織に攫われて、それに対して政府がなす術がないという状況が怖い。
現代日本人である私の感覚として『政府というのは絶対に暴力で歯向かえない』という感覚があるので(日本で暴力団が同じことをやれば政府に叩き潰される)、いまいち武装勢力が政府より強いということが実感として理解できない。
それは同時に『クーデター』というものに対する、もやっとした感じにも繋がるのだけど。
もっとも、その警官も賄賂や不正が横行しているらしくて、それが尚更状況を見えにくくさせている。
閑話休題。
このメキシコの治安の悪さというものに対して、少し前にアメリカ・テキサス州のリック・ペリー知事が「メキシコの麻薬組織を壊滅するためにアメリカ軍を派遣するべき」なんていう風に発言して、日本のネットでも話題になっていたわけだけど。
・麻薬掃討で米軍メキシコ派兵を支持―テキサス州知事
アメリカが軍事介入したくなるほどにテキサスの状況は悪いわけだけど、一方でメキシコは観光立国でもあり、テレビなんかではメキシコ旅行をオススメしたりしている。
その明るさと警官が殺されてパトカーの上に生首晒されたり、市長が妻子の目の前で武装集団に射殺されたりという状況があまりにギャップがあって、果たしてメキシコが現在一体どんな状況なのか見えてこない。