ガンダムSEEDはゴジラよりも強い
- 2010/10/15
- 06:16
随分昔に一度見ただけの『ゴジラVSビオランテ』を観る。
20年前だから仕方ないのかもしれないけれど、どうにも『核物質を食べるバクテリア』に対する諸々が無理を感じる。
たとえば、バクテリアだから後から培養して数を増やすことが可能なのに、作ったバクテリアを全部ロケット弾頭に詰めてぶっ放したりとか。
あと一発残ってたはずの『抗核エネルギーバクテリア』の弾頭が途中から一個行方不明になってたり。
最大の疑問点は『抗核エネルギーバクテリア』の最大の売りである『核兵器を無効化できる』って能力が、劇中の描写を見る限りだと備わっていないように思えるところ。
低温だとバクテリアが活動できないし、核物質を食べる速度も遅いし。
これって核物質を低温で保管してたら『抗核エネルギーバクテリア』は無効化できるし、核物質を食べる速度が遅いので核爆弾が爆発してからじゃ当然遅い。
実際問題として『核兵器を無効化できるバクテリア』って謳い文句を実現すると、最終的には『機動戦士ガンダムSEED』のニュートロンジャマーになるなぁって観ながら思った。
・・・ってことはガンダムSEEDの世界だとゴジラ生きていけないのか。
DVDに付いてたメイキングとか観るに、色々とやりたいことはあったけど色んな事情で無理だったんだなぁってのが見えて胸が熱くなるやら、なんだか悲しくなるやら。
たとえば最初は倒れたゴジラを、ビオランテが粒子と化して一緒に空へと連れて行く予定だったらしいし、実際にそのシーンを撮影して合成処理までしてたっぽい。
だけど本編では『抗核エネルギーバクテリア』が効いてゴジラが倒れた後、ビオランテは勝手に空に消え、結局復活したゴジラは海に逃げ帰っていくという、ビオランテがあんまり活躍してない感じの終わり方になってしまっていたり。
そのゴジラが逃げ帰るシーンが撮影の最後の最後で行われているっぽかったりと、現場の混乱がメイキングからヒシヒシと伝わってきます。
そういう意味でもメイキングはぜひとも観ることをオススメしたい。
ところで。
対ゴジラ用兵器の『スーパーX2』が格納庫から出撃する時に、格納庫の扉が完全に開ききる前に発進してるけど……。
アレって絵的には凄く格好良いけど、実際にやったら絶対怒られるよなぁって思ったりした自分はすっかり汚い大人になってしまったみたいです。