オーパーツ『クロムメッキの青銅剣』
- 2012/01/05
- 06:48
ちょっとオーパーツについて調べてみる。
今回調べるのは『古代中国のクロムメッキの剣』。
紀元前221年。現在の中国にあった『秦』の時代、始皇帝(シー・ファンティ)の墓から発掘された剣。
その墓には画像のように、無数の人型の置物『兵馬俑(へいばよう)』が埋納されていた。
『兵馬俑』というのは・・・『俑(よう)』。死者と共に埋葬される人形で、その中でも兵士と馬を象った物のことをいう。
この兵馬俑、墓の中に八千体以上がある。
しかも、一体一体それぞれ違う姿形をしているというから驚きだ。
そして件のオーパーツは、その兵馬俑が腰に差していた剣だ。
その長さ90センチの青銅の長剣はクロムメッキ加工が為され、製作から2200年以上が経過した現在でも光沢があり、今でも重ねた新聞紙を切るだけの切れ味がある。
確かに2200年前の剣が切れ味を残しているのはすごいこと。日本の昔の銅剣などは発掘されてもすっかり錆付いて、「これが剣だ」と説明されても俄かに信じられない有様。
だがどうしてこれが『オーパーツ』などと呼ばれているのか。
それは『クロムメッキ加工されている』という点。
そもそもクロムメッキとは何ぞや。
元素の一つであるクロムを使ったメッキ加工で、それをすることで硬度が高くなり光沢を保ち熱にも強くなる。
さらに腐食に強く、錆難くなる。
その錆に強いという特性のお陰でこの剣は今日でも美しい姿を保っている。
が、このクロムメッキ。初めてそれが可能になったのが1854年。紀元前ではなく、西暦1854年。
しかも実際に実用化されたのは、ここ80年前後のことであるらしい。
クロムは純度の高いものを大量に抽出するのも難しく、またその融点もセ氏1903度と非常に高く加工が非常に困難。
つまり、2200年前には存在しないはずの技術で加工されているのだ。
なるほど、そんな物が存在したらオーパーツ扱いされるのも頷ける。
ちなみにこの剣についての技術は泰の書物にも一切記載されず、また後の時代の国には全く伝わっていないらしい。
▽参考サイト▽
・秦の始皇帝の兵馬傭坑出土のクロムメッキの剣 - 都市伝説・・・奇憚・・・
・超古代オーパーツ 一覧:電気・金属オーパーツ①
・クロム - Wikipedia
・OOPARTSの謎 その7.「中国・秦のクロムメッキ剣」 - 実録!!ほんとにあった(と思う)怖い話 - Yahoo!ブログ